先日、とある靴ブランドの方とお話しさせていただいたとき「やっぱり『黒の内羽根ストレートチップ』が一番人気ですね」ということを伺いました。

革靴のなかでも「黒の内羽根ストレートチップ」は定番中の定番ですし、私自身も別の記事で解説するほど好きです。

ただ一方で「『黒の内羽根ストレートチップ』一択ではなく、もっと自由に靴選びできればいいな」とも思います。

(近年では、服装自由の会社もかなり増えているようですし)

というわけで今回は、世にある革靴の種類やデザインを網羅的にまとめてみました。

記事の後半には、「黒の内羽根ストレートチップ」の他にも定番デザインの靴をピックアップしてみましたので、よければ靴選びの参考にしてみてください。

履き口の丈で決まる、革靴の 3 つのカテゴリ

まず、革靴は履き口の丈でざっくり 3 つのカテゴリに分けることができます。

履き口がくるぶし下くらいにある「シューズ」、履き口が足首あたりまである「ブーツ」、そして履き口が甲あたりにある「ローファー」です。

カテゴリは、革靴のデザインや種類を語るうえで一番の基礎となる分類です。

履き口の高さが違うことで靴の形状が変わるので、当然ながら靴全体の印象も異なります。

履き口がくるぶし下くらいにある「シューズ」

まずは、履き口がくるぶしの下辺りにある「シューズ」。短靴と呼ばれることもあります。

シューズはもっとも一般的なカテゴリで、「革靴」と聞くとほとんどの人がこのシューズを思い浮かべるのではないでしょうか。

同じシューズでも、紐で締めたりバックルとベルトで固定したりと、甲周りのデザインにさまざまな種類があります。

種類によっては、フォーマルにもカジュアルにもなります。

履き口が足首あたりまである「ブーツ」

次は、履き口の丈が足首辺りまである「ブーツ」。

ブーツはシューズと違って足首辺りをしっかりと固定することができるため、歩いたときに安定感があります。

ブーツを履くと、基本的には足元に重厚感がでてカジュアルな雰囲気になります。

ただし、デザインによってはフォーマルな雰囲気のブーツもあります。

履き口が甲あたりにある「ローファー」

最後に、履き口が低い「ローファー」。

ローファーは、シューズやブーツと違って紐やバックルで甲をおさえないため、スポッと気軽に履くことができます。

気軽に履ける反面、紐靴のように甲の締め付けが調整できないのでサイズ選びが難しい面もあります。

ローファー(Loafer)は「怠け者」という意味があり、名前から想像がつくようにカジュアルでリラックスした印象になる特徴があります。

以上の 3 つが、革靴をざっくり分けたときのカテゴリです。

この 3 つのカテゴリには、デザインによってさらに細かく種類分けすることができます。

それぞれのカテゴリで、代表的な種類を紹介していきます。

知っておきたいシューズの種類

まずは、シューズの種類です。

種類によって靴の雰囲気は 180°違い、フォーマルな雰囲気のものもあれば、カジュアルな雰囲気のものもあります。

上品な雰囲気「オックスフォード(内羽根)」

オックスフォードは、靴紐を通す穴があいた「羽根」というパーツが甲に潜り込んだようなタイプの靴です。「内羽根」と呼ばれることもあります。

オックスフォード(内羽根)。羽根が甲の下に潜り込んでいるのが特徴。

この靴は、19 世紀の中頃にイギリスのヴィクトリア女王の夫・アルバート公が考案したブーツが起源のようです。

羽根が甲の下に潜り込んでいることで、シルエットの美しさが際立ち上品な雰囲気が生まれます。

オックスフォードは、その上品な佇まいから品冠婚葬祭や式典といったかしこまった場面で履かれることが多いです。

スーツにも映えるので、ビジネスシーンにもぴったり合います。

ほどよくカジュアル「ダービー(外羽根)」

ダービーは、羽根が甲を覆うようについたデザインの靴です。「外羽根」と呼ばれることもあります。

ダービー(外羽根)。羽根が甲を覆うようについているのが特徴。

この靴の起源は、19 世紀のはじめ頃にヨーロッパで起きた「ワールテローの戦い」で使用された陸軍用ブーツとされています。

ダービーは羽根が甲を覆うような形でついており、ややカジュアルな雰囲気があります。

休日のリラックスした場面で履けるのはもちろん、ビジネスシーンでも難なく履くことができます。

もともとは屋外で活動するために作られた靴というのもあり、冠婚葬祭などの厳格な雰囲気が求められるシーンには不向きです。

上で紹介したオックスフォードと合わせて、数あるシューズの種類のなかでも代表的な存在です。

おしゃれフォーマル「モンクストラップ」

モンクストラップは、靴紐ではなくバックルとストラップで留めるデザインの靴です。

モンクストラップ。バックルとベルトがついているのが特徴。

モンク(Monk)は「修道士」を意味する言葉で、修道士が履いていた靴がモンクストラップの起源になっているそうです。

甲についたバックルとストラップがおしゃれでスマートな印象があり、どちらかというとフォーマルな雰囲気があります。

オックスフォードやダービーと比べるとデザインにクセがあるので、やや上級者向けの種類です。

ちなみに、バックルが一対になっているデザインを「シングルモンクストラップ」、二対になっているものを「ダブルモンクストラップ」と呼びます。

洗練された雰囲気「ホールカット」

ホールカットは、革を縫い合わせた部分がかかとにしかないデザインの靴です。

ホールカット。縫い目がないのが特徴。

余計な装飾を取り払うことで、見る人に無駄のない洗練された印象を与えることができます。

飾りが無いぶん靴のシルエットが際立ち、スーツなどのカチッとした装いに合わせると自然に馴染んでくれます。

一方で、カジュアルな服装に合わせると、足元だけ「洗練され過ぎ」な感じがしてアンバランスに見えることもあります。

以上の 4 つ「オックスフォード(内羽根)」「ダービー(外羽根)」「モンクストラップ」「ホールカット」が代表的なシューズの種類で、なかでも「オックスフォード」と「ダービー」は定番です。

その他のシューズ

他にもいくつか種類があるので、簡単に紹介していきます。

サイドエラスティック

サイドエラスティックは、紐やバックルでなく、ゴムで甲をおさえるデザインの靴です。

オックスフォードのようにフォーマルな場面に履くことができますが、ゴム素材がついているためややカジュアルな雰囲気があります。

ちなみに、英国ではサイドエラスティックのことを「Lazy Man(怠けた男)」と呼ぶそうです。

ギリーシューズ

ギリーシューズは、チューブ状に巻いた紐穴を付け、そこに紐を通すデザインの靴です。

スコットランドの伝統的な靴で、もともと民族舞踊や競技用に履かれていたそうです。

紐穴が独特な形状をしているため見た目にインパクトがあり合わせ方が難しいことから、上級者向けの種類だといえます。

知っておきたいブーツの種類

次に見ていくのは、ブーツの種類です。

ブーツを履くと足元に重厚感が出て、すこしカジュアルな雰囲気が出ます。

ただ、なかにはカチッとした装いに合わせやすい種類もあるので、ブーツは購入する前に履くシーンを想定しておくことが大切です。

クラシックな顔立ち「オックスフォード(内羽根)」

ブーツにも、シューズと同様にオックスフォードとダービーがあります。こちらは羽根が甲の下に潜るようについているオックスフォードのブーツです。

レースアップ(オックスフォード)のブーツ。羽根が甲の下に潜り込んでいるのが特徴。

スマートなシルエットなのでスーツにも合いやすく、ビジネスシーンなどのかしこまった場面にも難なく履くことができます。

ただし、構造上羽根をしっかり広げることができないので、足入れがしにくいのが難点です。

カジュアル感が強い「ダービー(外羽根)」

ダービーのブーツは、シューズと同様に羽根が甲を覆うようについているタイプのものです。


レースアップ(ダービー)のブーツ。羽根が甲を覆うようについているのが特徴。

ダービータイプのブーツは、カジュアルな雰囲気が強く出るのが特徴です。

羽根をしっかりと広げて足入れができるほか、紐で締める強さを調整できるので屋外での活動に向いています。

ダービータイプのブーツの起源は、シューズの種類で紹介したダービーと同じく陸軍用のブーツとされています。

もともとは軍用に開発されたという背景もあり、ビジネスシーンなどのかしこまった場面には不向きです。

その一方で、カジュアルな服装に合わせると足元に存在感が出てコーディネートを引き立ててくれます。

ちなみに、オックスフォードとダービーのブーツを一括りにして「レースアップブーツ」と呼ばれることもあります。

シューズのように気軽に履ける「チャッカブーツ」

チャッカブーツは、履き口がくるぶしの少し上あたりまであるブーツです。

チャッカブーツ。履き口がくるぶしの少し上あたりまであるのが特徴。

チャッカブーツの起源は、「ポロ」という馬に乗って行う競技に使用されていたブーツだとされています。

チャッカーブーツはほかのブーツと比べ履き口が低くく、どちらかというとドレスシューズのように気軽に履くことができます。

冠婚葬祭や式典などのかしこまった場面には不向きですが、ブーツ特有の重厚感があまりなく、また合わせる服を選ばない特徴があります。

ブーツを普段履かない方でも履きやすい、ブーツ入門のようなデザインです。

シーンを選ばない万能さ「サイドゴアブーツ」

サイドゴアブーツは、履き口の側面がゴム素材でできたブーツです。イギリスではチェルシーブーツと呼ばれています。

サイドゴアブーツ。履き口の側面がゴム素材でできているのが特徴。

サイドゴアブーツは、19 世紀にイギリスのヴィクトリア女王のために開発されたブーツが始まりとされています。

その後 1960 年頃、イギリスのチェルシー地区でビートルズやローリングストーンズなどのアーティストが履き始め、ファッションアイテムとして注目されるようになったそうです。

サイドゴアブーツはシルエットがスマートで上品さが感じられるため、ビジネスシーンに使用できます。

またシンプルなデザインでカジュアルな服装にも合わせやすいため、シーンを選ばない万能なブーツだと言えます。

乗馬ブーツから生まれた「ジョッパーブーツ」

ジョッパーブーツは、足首をベルトとバックルで固定するデザインのブーツです。

ジョッパーブーツ。足首をベルトとバックルで固定するデザインが特徴。

ジョッパーブーツは、もともと乗馬ブーツとして開発されたブーツで、砂利や小石が中に入ってこないように履き口が狭く作られています。

ベルトとバックルがインパクトのある見た目ですが、スーツなどのかしこまった装いにも合わせることができます。

ただ、特徴的なデザインのためどちらかというと上級者向けなイメージです。

以上が、代表的なブーツの種類です。

その他のブーツ

比較的マイナーにはなりますが、他にもいくつかブーツの種類を紹介します。

マウンテンブーツ

マウンテンブーツは、山登りやアウトドア用に開発されたブーツで、レースアップと同じく紐で締めるタイプです。

靴紐を通す穴が金具になっているのが特徴で、耐水性・耐久性がある作りになっていることがほとんどです。

ワークブーツ

ワークブーツは、屋外での作業用として作られたブーツです。

作業のときに足先が動かしやすいように、つま先がぽってりとしているのが特徴です。

過酷な作業でも着用できるように頑丈な作りをしていることが多く、見た目にはかなりの重厚感があります。

重厚感があるためフォーマルな場面には向かず、休日のリラックスした雰囲気の服装に合わせやすいブーツです。

ウエスタンブーツ

ウエスタンブーツ(別名カウボーイブーツ)は、アメリカのカウボーイが着用していた乗馬ブーツが起源のブーツです。

履き口がふくらはぎ辺りまであるのが特徴で、ジップアップで締めるデザインをしています。

飾りの縫い目や革の彫刻があしらわれた派手めなデザインが採用されることが多く、カジュアルユース向けです。

エンジニアブーツ

エンジニアブーツは、甲の部分をベルトで止めるタイプのブーツです。

工場での作業時に着用されていた安全靴が起源のブーツで、頑丈な作りをしています。

安全性とゆとりのある作りから、オートバイの運転時に履かれることが多いブーツです。

ペコスブーツ

ペコスブーツは、アメリカの農作業で使われていた靴が起源になったブーツです。

ジップアップで締めるタイプのブーツで、ボリュームが感じられるゆとりのある作りが特徴です。

ぽってりとした見た目をしているため、カジュアルなシーンに向いています。

カントリーブーツ

カントリーブーツは、狩りなどのアウトドアで着用するためにイギリスで開発されたブーツです。

レースアップブーツと同じく紐で締めるタイプのブーツですが、ソール周りが頑丈でより重厚感があります。

休日のリラックスした格好に合わせることができますが、ビジネスシーンには不向きです。

知っておきたいローファーの種類

続いて、ローファーの種類を紹介します。

ローファー(Loafer)は「怠け者」という意味があり、ピシッとしたフォーマルな場面には不向きです。

しかし、シューズやブーツにはないリラックス感があり、ラフな服装に合わせて軽いノリで履くことができます。

リラックスした雰囲気「コインローファー」

コインローファーは、甲についたストラップ部分に切り込みが入ったデザインのローファーです。

コインローファー。甲についたストラップの切り込みが特徴

1950 年頃にストラップの部分にお守りとして硬貨を挟み込むのが流行り、コインローファーという名前になったそうです。

コインローファーは、ローファーの種類のなかでもっともよく見る種類です。

シンプルでクセのないデザインなので、はじめてローファーを買うときは、まずコインローファーから購入してみるのがおすすめです。

ドレッシー感がある「タッセルローファー」

タッセルローファーは、甲の部分に房飾りがついたデザインのローファーです。

タッセルローファー。甲の部分に房飾りが特徴。

1950 年頃にビジネスマンや弁護士に好んで履かれたそうで、房飾りによってドレッシーな雰囲気があります。

すこし特徴のあるデザインなので、コインローファーよりも上級者向けのローファーだと言えるでしょう。

以上の 2 つが、ローファーの代表的な種類です。

その他のローファー

マイナーな種類ですが、他にもいくつか紹介したいと思います。

ビットローファー

ビットローファーは、甲の飾りに「ホースビット」と呼ばれる馬具を模した金属飾りがデザインされたローファーです。

革靴には珍しい金属がついたデザインで、エレガンスな印象を与えます。

ヴァンプローファー

ヴァンプローファーは、甲の部分にストラップやタッセルがついていないデザインのローファーです。

ベネチアンとも呼ばれ、コインローファーよりもよりリラックスしたカジュアルな雰囲気になります。

靴の表情が決まる、つま先のデザイン

革靴は、種類によって雰囲気が変わります。しかし、細かい部分のデザインによっても、全体の印象は変わってきます。

つま先は、見る人の目線が最初に留まる、靴の顔とも呼べる部分です。

つま先にはいろいろなデザインの種類があり、これによって靴の表情が誠実にも華やかにもなります。

誠実さが漂う「ストレートチップ」

ストレートチップは、直線の革の切り返しがついたつま先のデザインです。「キャップトゥ」や「一文字」と呼ばれることもあります。

ピシッと結ばれた線により、靴全体に誠実で凛とした雰囲気が生まれます。

切り返しの部分に穴飾りがついたデザインのものもあり、これはパンチドキャップトゥと呼ばれます。

ストレートチップでもパンチドキャップトゥでも、ビジネスシーンに合わせやすいデザインです。

ストレートチップはフォーマルな雰囲気のあるオックスフォード(内羽根)ととても相性が良く、冒頭でも触れたとおり人気の組み合わせです。

シンプルで万能「プレーントゥ」

プレーントゥは、なにも装飾がないつま先のデザインです。

装飾がなくシンプルな見た目なので、フォーマルな場面にもカジュアルな場面にも合わせられます。

また、より革の質感やシワの変化といった表情を楽しめるのが特徴です。

プレーントゥのつま先デザインの靴は、「靴のタイプ」や「色や素材」によってフォーマル感やカジュアル感が決まる感じがします。

個人的には、ダービー(外羽根)とプレーントゥの相性がよく合うと思っています。

ゴージャスな雰囲気「ウィングチップ」

ウィングチップは、つま先に W 字型の切り返しがついたつま先のデザインです。

数あるつま先デザインのなかで、もっとも華やかでゴージャスな雰囲気があります。

カジュアルでラフな服装に合わせれば、足元に存在感がでてコーディネートを引き立ててくれます。

華やかさがあるため、かしこまった場面に履いていくのに抵抗を感じる方が多いようです。

ただし、ドレッシーな印象があるので服装に厳しくない職場であればビシネスシーンにも履くことができます。

ほどよいおしゃれ感「メダリオン」

メダリオンは、つま先に穴飾りがついたデザインのつま先です。

動物や植物などをモチーフにした穴飾りがつま先にあいていて、ほどよいおしゃれ感があります。

上で紹介したウィングチップとメダリオンは、セットでついていることが多いですが、なかにはメダリオンだけついたデザインの靴もあります。

プレーントゥだとシンプル過ぎだし、ウィングチップは派手過ぎる、というときには、メダリオンだけついた靴がぴったりだと思います。

カジュアル感が色濃くでる「U チップ / V チップ」

U チップや V チップは、文字通り U の字や V の字に縫い目が入ったつま先のデザインです。

つま先に入った縫い目により、カジュアルな雰囲気が色濃くでるのが U チップと V チップの特徴です。

ウィングチップのような派手さはなく、シンプルでリラックスした服装にスッと馴染んでくれます。

カジュアルな印象が強いため、かしこまった場面には不向きなデザインです。

見る人にイメージを与える、色の種類

色には、見る人にイメージを与える効果があります。

色によって相手に誠実な印象を与えたり、物腰柔らかい印象を与えたりすることができます。

履くシーンで自分をどう見せたいかで、革靴の色を選んでみるといいと思います。

誠実な印象の「黒(ブラック)」

黒(ブラック)は、見る人に誠実な印象を与える色です。

黒(ブラック)の革靴

革靴の定番の色で、冠婚葬祭や式典やビシネスシーンなどのかしこまった場面で履くのにもっとも適した色です。

一方で、カジュアルな服装に黒い革靴を合わせると足元だけ重苦しく見えることもあります。

柔らかい雰囲気の「茶色(ブラウン)」

茶色については、大きく分けて 3 つの種類があります。

  • 濃い茶色の「ダークブラウン」
  • 中ぐらいの茶色の「ミディアムブラウン」
  • 薄い茶色の「ライトブラウン」

ダークブラウンは、ブラウンのなかでも色が濃いブラウンです。

ダークブラウンの革靴

ダークブラウンは色が濃く、誠実な印象ながら落ち着いた雰囲気もあります。

服装に馴染みやすい色なので、はじめて革靴を買う方にオススメしたい色です。

ミディアムブラウンは、中ぐらいの色の濃さのブラウンです。

ミディアムブラウンの革靴

ダークブラウンよりも色が明るくややカジュアルな印象になりますが、よほどかしこまった場面でない限りビジネスシーンにも使用できる色です。

黒やダークブラウンよりも経年変化がでやすい色なので、経年変化を楽しみたい方にぴったりです。

ライトブラウンは、色が薄いブラウンです。

ライトブラウンの革靴

ライトブラウンは、ブラウンのなかでもっともカジュアルな雰囲気が出る色味です。

ビジネスシーンよりも、休日のリラックスした場面によく合います。

ただし、汚れが目立ちやすく手入れも難しいので、上級者向けな印象です。

大人っぽさ溢れる「バーガンディー」

バーガンディーは、少し紫がかった、暗い赤のような色です。

バーガンディーの革靴

見る人にフォーマルで堅実な印象を与えるほか、大人っぽい印象もあります。

服装にも合わせやすく、また人と被りにくい色なので、個人的にイチオシの色です!

高級感のある「ネイビー」

ネイビーは、高級感のある印象を与える色です。

ネイビーの革靴

革靴のなかでは遊び心のある色で、履きこなせばおしゃれな印象もあります。

ただし、黒やブラウン、バーガンディーに比べると服装と合わせるのが難しいです。

黒やブラウンといった定番の色の革靴を購入し、次は別の色の革靴を試してみたい、というときにオススメの色です。

その他の色

上で紹介した色以外に、パープルやグリーンといった派手な色の靴もあります。

派手な色の靴はビジネスシーンやかしこまった場面には不向きで、休日のカジュアルな場面に向いています。

色が明るいと服装と合わせるのが難しいので、まずは暗めのパープルやグリーンの靴にしてみて、慣れてきたらもっと明るい色を選ぶのがいいと思います。

靴全体の雰囲気が変化する、素材の種類

最後に、革靴の雰囲気が変化する素材の種類について解説します。

素材の種類と言っても、基本的に革靴には牛革が使用されていますので、どちらかというと表面の仕上げの違いといったほうが近いかもしれません。

定番の素材「スムースレザー」

代表的なのは、つるっとした表面に仕上げられた「スムースレザー」です。

スムースレザーを使った革靴

スムースレザーは上の写真の靴のように表面がすべすべしています。

丈夫で経年変化を楽しみやすく、もっとも一般的で定番の素材です。

どんな素材がいいか分からないときは、スムースレザーを選んでおけば間違いありません。

温かみを感じる「スエードレザー」

もうひとつの定番の素材に、「スエードレザー」があります。

スエードレザーを使った革靴

スエードレザーは上の写真の靴のように表面が起毛されています。

スムースレザーにはないような、温かみのある表情があるのが特徴です。

この温かみのある表情が、秋や冬の服装にぴったりと合うので、スエードレザーの靴は寒い時期に履かれることが多いです。

ちなみに、スエードは通気性が良く、砂漠などの熱い地域でも履かれているそうです。

ちょっと暑苦しく見えるかもしれませんが、夏場に履くのもアリです。

表情豊かな「型押しレザー」

表面に加工がされた「型押しレザー」も、革靴によく使用される素材です。

型押しレザーを使った革靴

型押しレザーは上の写真の靴のように、革の表面に型押し加工がされています。

革の表情を模した型押しや、なかにはクロコダイル柄を模した型押しの革もあります。

型押しがされているため、スムースレザーやスエードレザーに比べて汚れや傷、シミが目立ちにくい特徴があります。

汚れや傷がついても気にならない特徴を生かして、雨用の一足に購入するなら型押しレザーの靴がオススメです。

ゴージャス感のある「パテントレザー」

パテントレザーは、表面に特殊な樹脂のコーティングをした革です。エナメルレザーと呼ばれることもあります。

パテントレザーを使った革靴

パテントレザーは、上の写真の靴のように表面にピカピカと光沢があるのが特徴です。

ピカピカの光沢がゴージャスな雰囲気で、パテントレザーを使った靴はフォーマルな場面に履かれることが多いです。

ただし、樹脂でコーティングがされているので革の経年変化を楽しみづらく、また長年履き続けるとコーティングが割れて見た目が悪くなるのが難点です。

また、湿度の高い日本ではコーティングの樹脂が酸化して溶けてしまうこともあるので、あまりオススメしない素材です。

その他の素材

他にもクロコダイルやリザードといった「エキゾチックレザー」と呼ばれる革でできた靴もあります。

牛革と違い、革の表面に鱗の模様がついており、インパクトのある特徴的な見た目をしています。

靴の主張が強くコーディネートに合わせるのが難しいほか、メンテナンスの仕方も特殊なので、エキゾチックレザーの靴はかなり上級者向けです。

また、エキゾチックレザーは輸入が規制されていることが多く、軒並み値段が高いです。

最初に持っておきたい定番の革靴デザイン

ここまでで、革靴のカテゴリ、つま先のデザインや色・素材などの種類を紹介してきました。

どんな組み合わせの靴を選ぶかは完全に自由です!

とはいえ、自由すぎると逆に選べないというのも人というもの……

というわけでここからは冒頭で登場した「黒のストレートチップオックスフォード」も含め、定番のデザインの革靴をご紹介していきたいと思います。

1 足目から買うとしたらこんな順序がいいかなぁというのをなんとなくイメージしてみました。

1 足目「ダークブラウンのプレーントゥダービー」

カテゴリ:シューズ、種類:ダービー、つま先:プレーントゥ、色:ダークブラウン、素材:スムースレザー

個人的に 1 足目に推したいのは「ダークブラウンのプレーントゥダービー」です。

「ザ・革靴」とも呼べる普遍的で使いやすいデザインだと思います。

靴のタイプはダービー(外羽根)で、つま先はシンプルなプレーントゥです。

癖がないデザインなので、よほどかしこまった場面でない限り、ビシネスシーンにもカジュアルシーンにも合わせることができます。

ダークブラウンを選んでおけば主張をしすぎないので、服装にも自然と馴染んでくれます。

2 足目「黒のストレートチップオックスフォード」もしくは「ミディアムブラウンの U チップダービー」

2 足目は、仕事用などにフォーマル目な靴が欲しい人には「黒のストレートチップオックスフォード」、カジュアルな服装にラフにあわせたい人は「ミディアムブラウンの U チップダービー」を選んでみました。

フォーマルな革靴が良いなら「黒のストレートチップオックスフォード」

カテゴリ:シューズ、種類:オックスフォード、つま先:ストレートチップ、色:黒、素材:スムースレザー

黒のストレートチップオックスフォードは、かしこまった場面に履くのに定番デザインの革靴です。

シルエットが綺麗で上品に見えるオックスフォードに、誠実な雰囲気が漂うストレートチップを組み合わせています。

黒にすることで厳格な雰囲気が漂い、冠婚葬祭や式典などのイベントごとや、ビジネスシーンで活躍します。

かしこまった場面は誰しもが一度は経験する場面なので、一足持っておくと重宝します。

ただ、フォーマルな雰囲気が強いためカジュアルな服装には合いにくいです。

カジュアルな革靴が良いなら「ミディアムブラウンの U チップダービー」

カテゴリ:シューズ、種類:ダービー、つま先:U チップ、色:ミディアムブラウン、素材:スムースレザー

カジュアルな革靴の定番デザイン、ミディアムブラウンの U チップダービーです。

U チップのダービーは、実はもともと屋外での活動やスポーツをするためにできた靴なんだそうです。

つま先に U 字に入ったステッチがあり、カジュアルな印象が強いのが特徴です。

ミディアムブラウンくらいの明るい茶色を選んでおけば、休日のリラックスした服装に合わせやすい感じがします。

また、経年変化を楽しみやすい色と素材なところもポイントです。

一方で、このデザインがスポーツから生まれたという経緯もあり、かしこまった場面には不向きです。

3 足目「バーガンディー(型押しレザー)のプレーントゥチャッカブーツ」

カテゴリ:ブーツ、種類:チャッカブーツ、つま先:プレーントゥ、色:バーガンディ、素材:型押しレザー

3 足目は、バーガンディー型押しレザーを使ったプレーントゥチャッカブーツを選びました。

このデザインは、雨の日に履く革靴としておすすめしたい一足です。(参考:革靴は何足持つべき?ローテーションで履くべき靴の数と種類を考える

靴のタイプは、履き口がくるぶしの辺りまであるチャッカブーツで、履き口が低い靴に比べて水が入ってきにくい特徴があります。

また、型押しレザーにすることで、汚れやシミが目立ちにくいので、雨の日でもガンガン履けます。

つま先はシンプルなプレーントゥでクセがなく、バーガンディーの色味もおしゃれな感じがあります。

ビジネスでもカジュアルでも履けるデザインで、汎用性が高いのもポイントです。

次に買うなら?4 足目以降に買いたい革靴定番デザイン

前章では、いろんなシーンに履きやすく、また服装にも合わせやすい「ド定番」デザインの革靴を紹介しました。

ここからは、ド定番とまではいかないものの、人気のある定番デザインの革靴を 3 つご紹介します。

4 足目以降は、自分が履きたいシーンに合わせて選ぶと、コーディネートの幅がぐっと広がります。

お洒落なビジネスマンにぴったり「ダークブラウン(スエードレザー)のストレートチップモンクストラップ」

カテゴリ:シューズ、種類:モンクストラップ、つま先:ストレートチップ、色:ダークブラウン、素材:スエードレザー

お洒落なビジネスマンにおすすめしたいのは、ダークブラウン(スエードレザー)のストレートチップモンクストラップです。

モンクストラップは、紐靴にはないようなスマートでお洒落な印象があり、ビジネスシーンにぴったりと合います。

ストレートチップの誠実な雰囲気とスエードレザーの温かみのある雰囲気のバランスも、ちょうどいい具合です。

ダークブラウンにすることで、大人っぽい落ち着いた印象もあります。

最初の 3 足は紐靴なので、4 足目で紐靴でないモンクストラップにも挑戦してみてはいかがでしょうか。

カジュアルに履きこなすなら「ミディアムブラウンのウィングチップオックスフォード」

カテゴリ:シューズ、種類:オックスフォード、つま先:ウィングチップ、色:ミディアムブラウン、素材:スムースレザー

ビジネスシーンよりも休日のカジュアルな場面で履きたいなら、4 足目はミディアムブラウンのウィングチップオックスフォードがオススメです。

オックスフォードはフォーマルな雰囲気が出るシューズの種類ですが、ウィングチップの華やかさによって靴全体がカジュアルで華やかな印象になります。

カジュアルでリラックスした服装に合わせて履くと、足元に華やかさが出てうまく服装に馴染んでくれます。

シンプルな革靴が揃ったら、ウィングチップのような華やかなデザインも取り入れてみると新しいコーディネートが生まれるはずです。

暖かい春や夏に履きたい「ネイビーの U チップコインローファー」

カテゴリ:ローファー、種類:コインローファー、つま先:U チップ、色:ネイビー、素材:スムースレザー

最後に紹介するのは、ネイビーの U チップコインローファーです。

このデザインは、今までで紹介してきた定番デザインの革靴のなかで、もっともカジュアルな雰囲気があります。

軽やかで涼しげな雰囲気がある、暖かい春や夏などにラフな服装に合わせて履きたくなる定番デザインです。

フォーマルな雰囲気はないのでビジネスシーンやかしこまった場面には不向きですが、紐靴やモンクストラップとは一味違った着こなしができます。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

革靴は、すこしデザインや色が違うだけで雰囲気がガラッと変わり、フォーマルにもカジュアルにもなります。

選ぶのが難しく感じるかもしれませんが、たくさんあるなかから自分好みの一足を見つけるのも、革靴の醍醐味のひとつです。

この記事を読んで、お気に入りの一足を見つけてみてください。